Amazfit GTR 2eレビューとAmazfit GTR Liteとの比較。Amazfit GTR廉価モデル対決。
2021/06/24
Amazfit GTR 2の廉価版モデルという位置づけになるであろう新モデル「Amazfit GTR 2e」が発売された。
GTR2シリーズは見送ろうかなと考えていたがコストパフォーマンスが良さそうなのとAmazfit GTR Liteに不満があったためAmazfit GTR 2eを購入するに事に決めた。Amazfit GTR Liteの良かった所、いまいちな所は過去にレビューをしているのでそちらを見て欲しい。
今回の記事は初代Amazfit GTR、2代目のAmazfit GTR 2それぞれの廉価版モデル対決という形になりそうだ。そしてGTR Liteにあった不満点が2eでは解消されたかどうか確認していく。(前提条件として私はAmazfit GTR 2を所持していない事をご留意いただきたい。)
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Amazfit GTR 2e開封
外箱。GTR Liteは黒だったが今回は白。ちょっと安っぽい感じになったかな?
内箱。相変わらず開けづらい。
同梱物。説明書と充電ケーブルのみ。
充電ケーブルはGTR Lite付属の物と形状が異なる。GTR 2eでも使えるかな?と思ったがどうにも接触が悪く充電できなかった。
Amazfit GTR 2e と Amazfit GTR Lite、本体の比較
見た目の比較
Amazfit GTR 2eとAmazfit GTR Liteの見た目の大きな違いはやはりベゼルの有無ではないだろうか。勘違いしてはいけないのはGTR 2eはベゼルレスではないという事。凹凸はなくなったが液晶ではない黒いフチは存在する。文字盤を暗い色にしている分には気にならないと思う。背面のセンサーは増加している。LiteにはなかったSpO2計測、表面温度計測等が増えているからだろう。
重さの比較
バンドを除いた本体のみの実測値を載せておく。
GTR 2eは32g、GTR Liteは36gとなった。Liteでも軽いなーと思っていたがそれよりさらに軽くなっている。実際に付けてみるとそこまで違いは感じられない。
液晶の比較
どちらも解像度:454x454 (326ppi)と同スペックだが2eの方が若干鮮明に見えるような…。特に晴天時の屋外ではかなり見やすくなっている気がする。
Amazfit GTR 2e と Amazfit GTR Lite、機能の比較
バッテリーの持ち
細かな数値までは出さないが、バッテリー持ちだけ見るとGTR Liteの方が格段に長持ちする。本当にGTR Liteはバッテリーの持ちだけで見るなら素晴らしい機種だった。2eはGPSやその他の計測機能が増えているのとバッテリーの大きさも異なると思われるため仕方ないとも思う。2eのカタログスペックだと標準的な使用でのバッテリー持続時間で24日間とあるがそこまで持たないと思っておいた方が良い。
参考までに満充電から14日間利用した段階で残量23%だった。
設定は自動輝度:ON、スクリーンオフ表示:OFFオフ、スクリーンオン時間:10秒、手首持ち上げ点灯:OFF、モニタリングの設定で検出頻度:5分、アクティビティ検出:ON、心拍数アラート:OFF、睡眠時呼吸モニタリング:ON、ストレスモニタ:OFF、バイブ:通知・システム共にON。ワークアウトは週4~5日、30分程度(GPS計測なし)。週1日90分(GPS計測あり)程度利用した。
参考までに過去計測したAmazfut GTR Liteは14日間利用した段階で残量75%だった。再度確認だが機能が異なるため単純な比較はできない(それにしても持ちが良すぎる…)
ちなみにバッテリー残量が10%を切ると自動的に簡易表示モードになった。
GPSについて
Amazfit GTR 2eは廉価版ではあるもののGPSを搭載している。同じく廉価版のGTR LiteはGPSを搭載していない。GPS搭載の2eはスマホを持たずともスマートウォッチだけでワークアウト時のコースの位置情報を記録する事ができる。ただしデータを記録しておくサーバーとの通信にはスマートフォンが必要だ。
GPSの精度についてだがiOSのZeppアプリで計測した物と2eで計測した物を比較してみたがiPhoneには劣るようだ。それでも実用範囲内なので今後ワークアウト時は2eのGPSのみで計測する事に決定。
Amazfit GTR 2eをAmazfit GTR Liteと比較して良かった所
日本語対応
Amazfit GTR Liteユーザーとしてはまず最初に日本語対応が出てくるのは間違いないと思う(笑)。逆にGTR/GTR2ユーザーは特に感動もなく何言ってんの?という感じかもしれない。そう、Amazfit GTR Liteは日本語非対応なのだ。商品ページには日本語対応と表記し、メーカーは後日日本語対応予定と言ったものの後々「日本語非対応」と公式が発表した(SNS上での回答になるが)。このメーカーが信じられなくなった、…がGTR 2e買ってるじゃないというツッコミは無しでお願いしたい。とにかく通知の内容が文字化けしていないことに感動した。
GPS搭載と精度
そもそもGTR LiteにはGPSが搭載されていない。GPSが不要だと思ったのでGTRではなくGTR Liteを選んだのだがあるならあるでなかなか便利だ。精度も普通に使う分には問題ない。
(一応)ベゼルレス
見た目の話。完全にベゼルレスではないが形状的にベゼルが主張しないデザインのためすっきりとして好みだ。
バイブの強さ
自分がスマートウォッチ使う理由の7割くらいがスマホの通知を見逃さないためだ。GTR Liteはバイブが弱めで不満があったのだが2eでは改善されたように感じる。めちゃくちゃ強い!というわけでは無いが普通に気付けるレベル。アラームも手首の振動で目覚ましとして使えると思った(個人差ありそう)。
ちなみにバイブレーションの強弱設定は無い。ON/OFFの切り替えのみだ。
Alexa対応
発売からしばらくの間非対応だったがシステムアップデートでバージョン1.3.22.01からAmazfit GTR 2eもAlexaに対応した。
https://twitter.com/AmazfitJapan/status/1407263191122415631
Amazfit GTR 2eをAmazfit GTR Liteと比較してイマイチな所
バッテリーの持ち
GTR 2eのカタログスペックを鵜呑みにするとちょっと期待はずれな感じがしてしまう。ただGTR Liteのバッテリー持ちが異常なだけとも言えるが。普通に使う分には全く不便を感じないし、Apple Watchに比べれば充電の手間なども少なく満足行くレベルだとは思う。
SpO2と表面温度測定といった追加機能
このご時世なのでSpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)は最近よく目にするようになった文字だと思う。GTR 2eでは酸素飽和度を計測する機能があるが、一般的なパルスオキシメータのような信頼度は無いと考えておくべきだ。同様に温度測定機能が付いているが体温計で計測した数値より大幅に低い数値が出る。何に使うのか全くわからない機能だ。この辺りは不要で価格を下げても良かったように思える。
コストパフォーマンス
GTR Liteに比べるとちょっと高いかな?しかしながら色々とスペックアップしており、同世代のGTR2と比べるとかなりお得な価格設定になっている。
Zeppアプリについて
Amazfit製品を複数所持している場合、同時に複数台をアクティブ化する事はできない。画像はAmazfit GTR Liteを利用している状態でAmazfit GTR 2eをペアリングした所。
公式のウォッチフェイスは基本的にGTR2と同じ物になるようだ。そこそこの数が揃っている。
非公式のウォッチフェイス変更アプリ「AmazFaces」の方にも多数フェイスがあるがGTRに比べるとまだまだ少ない。
Amazfit GTR 2eの総評
あくまでもAmazfit GTR Liteユーザーの感想になってしまうのだが、Liteと比較して良くなった所が多々あったため買って良かったという感想になる。Liteの異常なバッテリー持ちに慣れてしまっていたので充電間隔に不満はあるがそこまで大きな問題ではない。
また、2eはAlexaに対応しているようだがグローバルモデルでは今の所未対応になっている。時間が解決する問題らしい (※アップデートで対応済)
楽天のAmazfit公式では頻繁にポイントアップキャンペーンやクーポン等で実質5000円引き程度で手に入れる事ができるのでこまめにチェックすると良い。もちろん海外から個人輸入すればもっと安く購入する事は可能だが…。Amazfit GTR 2eは低価格帯でそれなりの機能を持つスマートウォッチとして気軽に利用できる製品だ。