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Skullcandy Crusher Evo購入レビュー。サブウーファー搭載重低音特化ヘッドホンでバカになろう。

   

Skullcandy Crusher Evo

例のアレ起因で巣ごもりが加速する日々。好きなクラブにも1年以上行けておらず鬱憤が溜まってきていた。自分の溜まった鬱憤の解消方法のひとつとして「衝動買い」がある。…というわけで気づけばまた新しいヘッドホンが生えてしまった。反省などしない。

今回購入したのは以前からレビューを読んで気になっていたSkullcandyのCrusher Evo。サブウーファーを内蔵した低音特化機種という事でこれなら自宅で周りを気にせずガンガンクラブミュージックを聞けるのでは?と思い購入。実力やいかに。

Skullcandy Crusher Evoの基本スペック

自分が気になった所だけピックアップしてみる。詳しくは公式サイトを確認して欲しい。

Skullcandy Crusher Evoの特徴

Skullcandy Crusherは没入感が最も高い唯一無二のヘッドホンです。スライダーを下げると低音が軽減され、スライダーを上げると骨まで揺さぶるような重低音を響かせます。さらに、新たなドライバーを搭載したCrusher Evoはより深く豊かで強弱のある低音を体感できます。

紹介文からもわかるようにかなりの低音推しのヘッドホンである。

その他のスペック

再生時間 最長40時間。急速充電対応、10分の充電で4時間再生可能。
対応コーデック SBC / AAC
Bluetooth 5.0
インピーダンス 32Ω ±15%
音圧レベル 95~100dB
再生周波数帯域 20Hz~20KHz
重量 312g
有線接続

普段ヘッドホンやイヤホンを買う時に気になる部分を抜き出してみる。コーデックについては記載が見当たらなかったため、他サイトを参考にした。

著者の好みと利用環境

まず前提となる使う人間の好みと利用環境を書いておきたい。

  • 基本的に屋内で使う
  • 部屋であまり大きな音を出せない
  • クラブミュージックをよく聞く(Progressive House/Trance/Bass系の楽曲)
  • 普段はフラット系のイヤホン、ヘッドホンを使っていてちょっとクセのある機種を探している
  • ノイズキャンセリング機能は必要ない
  • 気軽に使えるBluetooth対応機種が良い

Skullcandy Crusher Evoの外観

Skullcandy Crusher Evo

外箱。別途ステッカーとtile Mateが付属していた。

Skullcandy Crusher Evo 同梱物

同梱物。本体、収納ケース、ユーザーガイド、USB-Cケーブル、有線接続用のケーブル(ステレオミニプラグ)。

Skullcandy Crusher Evo 本体

Skullcandy Crusher Evo 本体

本体外観。購入したのはTRUE BLACKモデル。

Skullcandy Crusher Evo ハウジング

Skullcandy Crusher Evo ハウジングサイズ

ハウジング部分はマットな仕上がりで手触りも良く思っていたより安っぽく無い。ハウジング部分は180度回転する。
イヤーパッドは柔らかめで自分の場合はすっぽりと耳を覆うことができるサイズだった。(参考までにiPhone7とのサイズの比較写真を掲載)。側圧は若干強めに思えるが個人的にはそれほど気にならないレベルだ。ただ長時間装着していると耳ではなく頭頂部が少し痛くなった。ここら辺の個人差はあると思う。

Skullcandy Crusher Evo 重低音スライダー

L側のスライダーでCrusher Evoの売りである重低音のレベルが調整できる。スライダーを下に下げると重低音なし、上に上げるほど重低音が効いてくる。物理ボタンなので耐久性が気になる所。

Skullcandy Crusher Evo 側面

L側背面に電源ボタン、重低音レベルのスライダー、充電ポート(USB-C)、有線接続用のコネクタ。R側背面に再生停止、音量、曲送り、巻き戻し等の操作系のボタンがある。

ランプ点灯時

ランプは充電と電源オンの時に赤く点灯、ペアリングモードの時は赤青交互に点灯する。(横長のオレンジは電源の物理ボタン。横の小さな赤い丸がランプ。)

付属のピンプラグで有線ヘッドホンとしても利用可能。注意点としては電源オフの状態で有線接続すると音は出るが音量等の操作はできない。また、サブウーファーも動作しない。有線でも低音を楽しみたい場合は電源をオンにして使う事になる。

重低音オバケ「Crusher Evo」の実力は?

まず比較対象となるヘッドホン、イヤホンの話をしたい。普段は Sennheiser IE 40 Pro / IE 100 (BT) / HD25 / Etymotic Research ER4SR をシーンによって使い分けている。どれもモニター向け製品で原音に忠実な傾向にあると言われている。言い換えると面白く無い音とも言える。というわけで今回はリスニング向けで面白い音の製品を試したかったのでこのCrusher Evoを選ぶ事になった。

早速良く聞いているクラブミュージック系の楽曲を聞いてみた。まずは重低音のフェーダーを最低の状態で聞いてみる。一番最初の感想としてはハットやシンバル、シンセといった高音域が耳に突き刺さって痛いと思った。ウーファーのフェーダーを徐々に上げていくと重低音がじわじわと増してハウジング部分が震え始める。さらに最大まで上げるとブイブイといい意味で下品な重低音とハウジング部分の震えが頭を揺さぶった。揺さぶると言っても振動の感覚はマッサージ器具をゆるく当てているような感じ。キックはさらに重くなり、オフの状態では聞こえにくかったサブベースの部分がはっきりと聞こえるようになった。なおサブウーファーを上げると高音の刺さり方がマイルドになるように思える。高音の刺さりに関してはエージングで変わるのかもしれないのでしばらく使ってみる事にする。

いわゆる密閉型というタイプだが音漏れはある。外で使う人は音量に注意して欲しい。また、通話品質に関しては通話に使うつもりが無いので試していない。

Skullcandy Crusher Evoの用途別感想

◎ 映画

これはもうドンピシャの用途だと思う。特にアクション系映画の銃撃、爆発シーンで本領を発揮する。劇場の興奮そのままとはいかないが近い感覚を手軽に味わえる。その手の作品を見る事が多い人には間違いなくオススメ。

◎ ライブ映像

普通の音源を聞いた時はそれほどではなかったがライブ音源だと現地会場特有の反響や重低音がはっきりと増してCrusher Evoの良さが輝いた。こちらもオススメできる。

◯ ゲーム

PCでガンシューティング系のゲームをやってみた。銃声や爆発音が重くなり新鮮。足音も低音が増すので聞き取りやすかった。銃声や足音の方向はそれなりに確認できたけど音像定位はそこまで良いわけではないかもしれない。注意点としてコーデックがSBC/AACなのでWindowsのゲームだと音の遅延が発生した。手持ちのaptXのヘッドホンと比べると明らかにずれている。本気でプレイする時は有線接続になってしまいそう。

◯ 音楽

これは聞くジャンルによるのだがクラブミュージック系、特にキックやベースが強い楽曲との相性が良かった。クラブ特有の下品なウーファーのブイブイ感がなんとなくそれっぽい感じで再現できるのでおもしろい。アリ。

✕ ASMR

耳かき、オイルマッサージ、息吹きかけ等試したがどれも向いていない。低音がキツくて耳に息を吹きかけられると暴風の中に立っている感覚を味わえる(笑)。

Skullcandy Crusher Evoの良かった所

売りでもある重低音

サブウーファー内蔵のヘッドホンが初めてだと言う事もあるが、特定環境下で重低音の効果を実感できた。特にアクション系の映画、コンサート・ライブ映像を見るのに最適だ。ハウジング部分の振動も少しわざとらしい感じはするもののおもしろい体験だと思う。

バッテリーの持ち

元々のバッテリー容量も充分だが、急速充電対応なのもありがたい。

Skullcandy Crusher Evoのイマイチな所

音質はそこまででも無い気がする

BT接続での音質は普段使っている物と比べるとそこまで良いとは思えなかった。そもそも音質どうこうで選ぶ機種ではないように思える。とにかくドぎつい重低音でバカになって音を楽しむ、そんなヘッドホンだと思うので細かい事は気にしないようにしたい。

tile Mateいらなくない?

tile Mate

全モデルに付いているのかわからないがamazonの公式ストアで買うとtile Mateが付属する。個人的にヘッドホンを無くすという状況がよくわからないのでtileを無くして値段を下げてほしかった。しかも電池交換できない使い切りタイプなので困る。

コーデックが AAC / SBC のみ

aptXくらい対応してほしかった気がするが自分はiOSユーザーなのでそこまで重要ではないかもしれない。Windowsで使う時少し残念な感じになる程度だ。なお上位機種のCrusher ANCはaptX HDに対応。

Skullcandy Crusher Evoの総評

自宅に居ながらにして周囲に迷惑をかけずサブウーファーをブイブイ言わせながら映画や音楽を楽しみたい、そんな人には間違いなくオススメな製品だと思った。かなりクセの強い製品なのは間違いないので可能であれば店頭で試聴してみて欲しい。細かい事は考えず嘘くさいほど誇張された重低音でバカになろう。

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